木工作家の集いで講演・長野県松本市
木工作家のための木材知識・講習会
長野県の木工作家が集う信州木工会様からのご依頼で、9月17日 長野県松本市にて講演を行いました。
参加者名簿を主催者からいただいていますが、個人情報保護のため100%オープンにすることはできませんが、できる範囲でご紹介させていただきます。
北は北海道~南は大阪までの木工作家達です。参加人数は36名でした。
この日は天候に恵まれて信州らしい空気で、講演も服部雅章節が炸裂したと思います。
今回の講演は、数えて4回目でしたので少しは慣れてきたと思い、全く練習せず臨みました。どの程度皆様の脳裏に焼き付いたかはわかりませんが、自分らしくできたと思います。
小生は今回の講演の位置付けを、ボランティアとは全く考えていないことを最初に表明させていただきました。
全て本音でお話しをさせていただきました。その本音を整理します。
- コンプライアンス(法令順守)をどう守る
- ガバナンスとは
- 真実とは何か
- 将来の材木屋の姿について
- 是非服部商店で材を買ってください
以上の5項目を、100%本音でお話させていただきました。
以下、それぞれの内容。
- 法令順守は現在社会で極当たり前のことです。樹種名をはっきり説明する。産地を明らかにする。乾燥方法等、簡単に言えば我々の日常をオープンにするだけです。
- 大手企業・官僚を含む日本全体のガバナンスが効いていないのではと危惧しています。我々中小企業はより一層ガバナンス強化をしていかないと立ちいかなくなることは解っています。しかし現実的にできていないのが事実です。服部商店はガバナンスに力を入れています。
- 真実とは、木材資源の本当の話をさせていただきました。小生の前に講演をされた方がお話ししていましたが、休眠状態に近い材木屋に在庫が大量に有ります。現実にその材がマーケットに大量に出始めています。という現実のお話と、本当の森林はどうなって来ているのかの話は180度違いますが、材木屋の話より森林の本当のお話の方がどれだけ皆様の耳に残るかと思います。
- 将来の材木屋の姿の話も簡単です。現在進行している流通革命の中で我々が消費者のマーケットに対して開かれた材木屋が望ましいか。それとも否かの判断だけです。答えは簡単だと小生は考えます。開かれた材木屋を目指しているだけです。
- 是非、服部商店の材を買ってください。来ていただいて小生の服部雅章節を聞いてくれた方達に気合いを込めて売り込んで来ました。
服部商店が今行っていることは、現在の情報化社会では極当たり前のことです。
しかし、我々を含む木材関係業者が正しい情報を公開していないことに、正直ショックを受けました。
現在お付き合いのあるお客様は、エンドユーザー様を含めて全国に4000名程いらっしゃいますが、その方達には材木の真実を全面的に正しく情報公開しています。ただまだまだ多くの方が材木の真実を知らないことが解ったことが今回の最大の成果だと思いました。
これからもどんどん情報公開して行きます。